DMAICのステップ4Improve(改良)のご説明をします。ここでは4段階の作業を行います。
・ステップ3までの成果物のレビュー
・改良された業務フローの設計
・新しい業務フローへの移行計画立案書を作成する
・移行計画を実施する
では、順を追ってご説明します。
ステップ3までの成果物のレビュー
これまでに作成したアウトプットをレビューします。定義段階で作成した問題定義書を確認します。プロジェクト定義と目標を再確認しましょう。
ここで、バリュープロセスマップを再確認し、マップの中でどこにムダがあるのかを再確認し、そのムダを省くということが上記の問題定義書に書かれていることと論理意的に齟齬がないかを確認します。
次に測定段階で定義したCTQ(Critical to Customer)と最も重要な品質特性を一定の間隔で計測し、その達成度合いを確認します。
次に分析段階で作成したなぜなぜ分析の結果から課題の根本原因を確認します。そして次に統計的な手法であきらかになったその原因のばらつきを小さくするための方法と計測方法を立案します。ここでようやく「HOW」を議論できます。
改良された業務フローの設計
ここで、バリューストリームマップを活用します。今のバリューストリームマップは現状のマップです。これに対して、プロジェクトチーム全員で「あるべき理想的な」マップを作成してみます。
これは今までに行ったアウトプットを俯瞰すると自然に浮かび上がってきます。そして現状のマップとあるべきマップを比較してみます。
あるべきマップにシステムを再構築してみると、それが実際にできるかということが問題になるかと思います。製造設備にしても、業務システムにしても変更に莫大な費用が発生する場合もあります。
そこで「実現可能な移行マップ」というものを作成します。そしてそのマップを元に業務プロセスを設計します。これはバリューストリームマップを作ることで対応可能です。
新しい業務フローへの移行計画立案書を作成する
次に新しい業務マップに移行するための作業手順をリストアップします。そしてその作業に必要な工程、人員、費用をリストアップします。
移行計画を実施する
上までのステップで作成した計画書立案所に沿って、計画を実行します。
計画は実行するだけでなく、常に数値測定を行い必要に応じて修正を加えます。従来はPDCA手法を使ってマネジメントしていましたが、近年ではOODAループというより高速で強力なマネジメント手法もあります。チームにフィットするのでしたらこうった方法も有効です。
まとめ
DMAICの4つ目のステップImprove(改良)についてご紹介しました。
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