みなさんこんにちは。今回は、もう日本にもしっかり浸透したChatGPTについて触れたいと思います。
はじめに
ChatGPTとは、アメリカのOpenAI社が開発した大規模言語モデルAIで、人間のように会話ができるAIチャットです。
「聞いたことはあるけど、実際に使うとなると、さっぱりわからない。」「便利らしいけれどいったい何ができるのかイメージできない。」「大学でレポートを作るのは禁止されているらしい。」という方も大変多いと思います。
ChatGPTは、文章作成、アイデア、抽出など幅広い用途で活用できます。有料プランと有料プランがあって、できることが違います。
ちなみに私は、プログラミング作業では90%ChatGPTを使ってプログラムを作っています。また、毎月の役員会の資料を分析して、原因分析と対策の提案を作ってもらっています。実務の40%近くをChatGPTがやってくれているようです。
今日の記事では、「ChatGPTを使い始めたい」「ChatGPTについて詳しく知りたい」といった方に向けて、環境構築から、基本的な使い方のレクチャーと、料金プラン、具体的な活用方法、使用上の注意点なども解説します。
ChatGPTとは?
ChatGPTとは、アメリカのOpenAI社が開発した大規模言語モデルAIで、人間のように会話ができるAIチャットサービスです。
ChatGPT上で知りたいことを質問しながら情報収集をしたり、入手した情報を加工したりすることができます。
ユーザ登録をすれば、無料で利用することができます。ChatGPTのリリース当初、開始からたった5日間で登録ユーザー数が100万を超えたそうです。最近最も注目を集めているサービスです。私もそのころ、ユーザ登録を試みましたが、サイトにアクセスしてもユーザ登録ができず焦った記憶があります。
ChatGPTの料金プラン ―有料と無料
ChatGPTは、ユーザー登録するだけで無料でも使えるFreeプランがありますが、4種類の有料プランもあります。各プランの概要は下表の通りです。
Free | Plus | Pro | Team | Enterprise | |
対象 | 個人向け | 個人向け | 個人向け | チーム向け | 企業向け |
月額 | $0 | $20/月 | $200/月 | $25(年額課金) $30(月額課金) ※1ユーザーあたり |
要問い合わせ |
2025年2月時点
個人向けプラン |Freeプラン、 Plusプラン、 Proプラン
個人向けプランには無料で利用できるFreeプランと、有料プランのPlusプランとProプランがあります。
Web版とアプリ版
ChatGPTはWeb版とアプリ版があって、FreeプランとPlusプラン・Pro版が使用できますが、料金や支払い方法が異なります、下表にまとめました。
プラットフォーム | プラン | 料金 | 支払方法 |
Web版 | Free | 無料 | – |
Web版 | ChatGPT Plus | $22 (使用料$20+消費税$2)(月あたり) | ブラウザ上でクレジットカード払いまたはGoogle Pay |
Web版 | Proプラン | $220(使用料$200+消費税$20)(月あたり) | ブラウザ上でクレジットカード払いor またはGoogle Pay |
アプリ版 | Free | 無料 | – |
アプリ版 | Plusプラン | ¥3,000(月あたり) | アプリ内課金 |
アプリ版 | Proプラン | ¥30,000(月あたり) | アプリ内課金 |
Web版では通貨はドル払いになるので、決済時の為替レートが変わると支払料金が変わりますので注意が必要です。
Freeプラン、Plusプラン、Proプランの機能差
プランごとの機能差は主に使用できるモデルの違いです。現在n最新モデルは「Open AI o1」です。プランごとの対象ユーザー、モデル、機能制限の有無をした表にまとめました。
Free | ChatGPT Plus | ChatGPT Pro | |
対象ユーザー | エントリーしたばかりの初心者 | 無料プランの機能では、物足りない中級車 | 高度で複雑なタスクをこなしたい上級者 |
利用可能モデル | GPT-4o(回数制限有)
GPT-4o mini |
OpenAI
o1-previewOpenAI o1-miniGPT-4、 GPT-4o GPT-4o mini |
Plusプラン+
o1 Pro |
機能制限 | 制限あり | 無料プランより制限緩い | 無制限 |
Proプランで利用できるo1 Proモデルは、高度な要求に対して、ベストの回答をするためにより深く計算するモデルです。o1はPlusプランでも利用できるのですが使用回数に上限があるので、連続して高度な処理したい場合はProプランが向いています。
おすすめの使い方
・まずはFreeプランから使い始めましょう
・機能制限や回数制限で利用に物足りなさを感じるようになったら、Plusプラン、Proプランを導入するのが良いでしょう。
チーム向け|ChatGPT Team
プロジェクトチームでChatGPTいきたい場合は、Teamプランがおすすめです。
下記のような特徴があります。
・共有のワークスペースがある。
・管理機能があり、メンバーの追加や削除、権限の設定といったユーザー管理できる。
・チーム内のコミュニケーションログをAIにトレーニングに使用させない設定がデフォルトになっている
・ Plusに含まれる機能を利用できる。
Teamプランは、企業での利用を想定しており、個人向けプランと比べると、よりにプライバシーとセキュリティが配慮されています。
2名以上での複数名利用が想定されているプランです。年額課金であれば1ユーザー月$25で使用できます。チームメンバーが20名の場合であれば月に$500かかる、という計算になります。Teamプランは中小企業向で、大企業はEnterpriseプランが用意されています。
企業向け Enterpriseプラン
Enterpriseプランは、大企業向けのプランです。ニーズに合わせてサービスをカスタマイズできるのが特徴です。ですので、料金は要問い合わせになります。
・Teamプランに含まれる全てが利用可能
・GPT-4、GPT-4o、GPT-4o mini、DALL·E、Webブラウジング、ツールへの無制限アクセス
・セキュリティ機能が充実している
・ニーズに応じた機能カスタマイズできる。
・Open AIからの個別サポートが受けられる。
おそらくOpenAIのサポートは英語での対応になるでしょうが、ChatGPTの翻訳機能は優秀なので日本語での翻訳でまったくコミュニケーションに問題を感じることはないでしょう。
ChatGPTのモデル比較
chatGPTのモデルごとに、機能にどんな違いがあるかした表にまとめました。
GPT-4o | GPT-4o mini | GPT-4 | |
概要 | 最新・最速・最高の知能モデル | 軽量で高速な回答が可能な知能モデル出力の品質は4oと比べると若干低い | 以前の高知能モデル |
テキスト/画像の入出力 | 可 ※画像出力は無料プランでは利用不可 |
可 ※画像出力は無料プランでは利用不可 |
可 ※画像出力は無料プランでは利用不可 |
オーディオデータ入出力 | 可 ※モバイルアプリかかアクセス可 |
○ ※モバイルアプリからアクセス可 |
○ ※モバイルアプリかアクセス可 |
バージョンが新いほど情報処理速度は向上しています。GPT-4とGPT-4oとではGPT-4oのテキストの生成速度は、GPT-4のおよそ2倍です。
最新モデルo1とGPT-4oの相違点
最新モデルのo1はPlusプラン以上でしか利用できません。o1とGPT-4シリーズは全く異なったモデルなので、機能や得意とする処理が違います。
o1は推論モデルです。
推論モデルとは
目的: 訓練済みのモデルを使って新しいデータに対する予測や判断を行うことを目的としています。
機能: 既存の知識を基に新しい情報を推測し、判断を下す能力に特化しています。
応用例: 医療診断、金融予測、需要予測、推薦システムなど。
学習方法: 既に訓練されたモデルを使用し、新しいデータに対して推論を行います。
一方知能モデルとは
目的: 人間の知能や認知機能を模倣することを目的としています。
機能: 学習、推論、問題解決、自然言語処理などの多様な能力を持ちます。
応用例: チャットボット、音声アシスタント、自動運転車、画像認識システムなど。
学習方法: 大量のデータを使って訓練され、パターンや規則を学びます。
共通点は
データ依存: 両者ともデータを基に動作します。
AI技術: どちらも人工知能技術の一部です。
相違点
範囲: 知能モデルは広範な知能機能を持つのに対し、推論モデルは特定の予測や判断に特化しています。
使用フェーズ: 知能モデルは訓練と推論の両方を含むのに対し、推論モデルは主に推論フェーズに焦点を当てています。
このように、知能モデルはより広範な知能機能を持ち、推論モデルは特定の予測や判断に特化しています。どちらもAIの重要な要素ですが、用途や目的に応じて使い分けられます。
ChatGPTの始め方
さあ、さっそくchatGPTを使ってみましょう。アカウントの作成は無料で簡単にできます。実際にChatGPTを始める手順をご紹介します。
ChatGPTには、ブラウザ版、アプリ版(iOSのみ)がありますが、ここではブラウザ版のアカウント登録方法をみていきましょう。GoogleやAppleのアカウントからログインすることもできます。ここではメールアドレスでアカウント登録する方法をご紹介します。
ブラウザ版のアカウント登録方法
・ChatGPTの公式サイトにアクセス
・画面右側の「新規登録」のボタンをクリック
・メールアドレスを入力または他のアカウントでサインアップします
アカウントを管理するためのパスワードを設定します
・登録したメールアドレスにChatGPTから届いた確認メールを受信し検証コードを入力し、筒けるをクリック。
・氏名を入力、生年月日を入力し「続行」をクリック。
これで登録は完了です。これで使用開始できます。
ChatGPTの基本的な使い方
次に基本的なChatGPTの使い方をご紹介します。
まず、ログインすると次の画像のような画面が表示されます。
なにか画面最下部の入力フィールドになにか質問してみましょう。画面中央に質問と、それに対するChatGPTの答えが表示されます。
例えば、「生成AIとはなんですか?」と質問してみると、このような回答が得られます。
生成AIとは、人工知能(AI)の一種で、大量のデータをもとに、新しいコンテンツを生成する技術です。これには文章、画像、音声、動画、コードなどが含まれます。たとえば、以下のようなものが生成AIの活用例です:
- 文章生成: 自然な文章を書く(メール、記事、物語など)。
- 画像生成: 描写や説明をもとに新しい画像を作成する。
- 音声生成: テキストをもとに人間のような音声を生成する。
- コード生成: プログラムのコードを作成・補完する。
ChatGPTやDALL-E(画像生成AI)、Deepfake技術などは、生成AIの代表例です。
アレックスさんは、この技術に興味があるきっかけなどありますか?
回答に追加で質問したり、更に詳しく掘り下げたい場合、入力フィールドに再度質問を入力することができます、
たとえば、コード生成に興味がある。と入力しましょう。
するとこんな回答が出ます。
下の例を試すか、メッセージボックスに入力して送信してください。
右のpythonプログラムで数値計算をクリックします。
このように、Pythonのコードを書いてくれます。
質問した内容は履歴として残っているので、過去のログを見返したり、またそこから更に質問することができます。
1つのチャットで、関連例のない事柄を質問をするよりも、1つのテーマに対して1つのチャットを使用する使い方が良いです。
新しく会話を始める場合は、画面左側上のペンアイコンをクリックすると、新らしい別の話題でチャットを始めることができます。
チャット履歴の横にあるオプションボタンを表示しチャットの共有やチャット名の変更、アーカイブ、削除などを行うことができます。
ChatGPTでできること
ChatGPT大量のテキストデータを深層学習したものを利用した生成系AIです。質問したときに返ってくるChatGPTの回答はインターネット上に存在している膨大な情報を学習して返してきたものです。なでChatGPTは自然言語処理技術を使ったタスクが得意であるといことを覚えておきましょう。自然言語処理技術を使ったタスクとは、具体的に言うと以下のようなことです。
・要約
・対話
・翻訳
・編集と推敲
・アイデア抽出
・プログラミング言語のコーディング
等です。
利用シーン別ChatGPTの使い方
ChatGPTの特性や能力を活用できるシーンを具体的にあげると、
- ブログ記事,SNS投稿文、メール文章といったテキストコンテンツの生成
- プログラミングにおけるコーディング、デバッグ
- ブレインストーミングなどにおけるアイデア収集
- 文章の翻訳・要約と編集
- チャットボットとしての対応
などが挙げられます。ChatGPTからはどんな回答が得られるのか、実際に質問してみた結果をご紹介します。
メール文作成
ビジネスメールの作成に時間をとられていませんか?ChatGPTに質問するだけで十分使える文章を作成します。
下記の文章を入力してみましょう。
次回の打ち合わせの日程を、参加者全員がわかるようにまとめてリマインドするメールを書いてください。
下記のような文章が生成されました。
件名: 【リマインド】次回打ち合わせの日程について 各位 お世話になっております。
次回の打ち合わせの日程について、改めてご連絡させていただきます。 日時: 〇月〇日(〇曜日)〇〇:〇〇 ~ 〇〇:〇〇
場所: [会議室名またはオンラインURL]
議題:
- [議題1]
- [議題2]
- その他
ご不明点や追加議題がある場合は、〇月〇日までにご連絡いただけますと幸いです。 当日はスムーズに進行できるよう、事前に必要な資料をご確認の上、ご準備をお願いいたします。
それでは、当日お会いできることを楽しみにしております。 よろしくお願いいたします。 [あなたの名前]
[部署・役職]
[連絡先]
[]の中をあらかじめ指定しておけば、最初から完成されたメール文を作ることができます。
プログラミング
これは、私は毎日日常的に利用しています。ほとんどのプログラミング言語をカバーしているそうです。私のメイン言語のPythonとVBAで自分で作るよりも早くクオリティの高いコードを書いてくれます。今回は、pythonの言語でのプログラミングをご紹介します。
とにかくCPTの性能の進歩がすごいので、今ではこんな文章を入力すると。
ブロック崩しゲームのコードをpythonで書いてください。
すると、Pythonコードを素早く書いてくれます。回答右上の「コードをコピー」をクリックすれば、ChatGPTが生成したコードをそのままコピーできます。
このプログラムを実行してみるとなんと下記のように、本当に動くブロック崩しゲームが動きます。
これはかなり衝撃的でした。
プログラミングもChatGPTがかけるようになっているのが普通の時代になりました。
アイデア抽出
生成系AIで言語に強いChatGPTは、アイデアを考えるのも得意です。今回意地悪をしてライバルのCopilot紹介のキャッチコピーを10個考えてもらいました。
- 「コードを書く、もっと賢く。」
- 「あなたのアイデアを即座にコード化。」
- 「プログラミングの相棒、Copilot。」
- 「コード作成の新時代を、あなたに。」
- 「もう迷わない、Copilotが道を示す。」
- 「速さと正確さを両立する力。」
- 「初心者からプロまで、すべての開発者に。」
- 「コードの未来は、ここから始まる。」
- 「考える時間を減らし、作る時間を増やす。」
- 「あなたのコードライフを革命するツール。」
より一歩進んだアイデアが欲しい場合は、例えば、誰に向けてのアイデアなのか、どういった利用シーンでのアイデアなのか、どれくらいの案をChatGPTに出してもらいたいのかなど、質問を重ねていくことで、さらに具体的かつ希望に沿ったアイデアを提案してくれます。
まとめ
今回はchatCPTの概要の説明と、使い方までご説明しました。日々、世界中で生成AIは進歩を続けています。人の仕事を生成AIが奪うのではなく、生成AIを使いこなせる人に仕事が移っていく時代です。使った事がない方も、実際に使ってみれば「あ、こんな簡単なんだ」とじっかんするとおもいます。当社では生成AIに関するセミナー、研修をご用意していますのでお気軽にご覧ください。