
「また止まった…」を何度経験しましたか?
Power Automate Desktop(PAD)は、Microsoftが提供する業務自動化ツールの中でも、無料で使える強力な選択肢です。
ですが、実際に使ってみると──
- 「なぜか途中で止まってしまう」
- 「正しく動いていたのに突然エラーが出た」
- 「思った通りに動かず、原因もわからない」
そんな壁にぶつかることが少なくありません。
この記事では、実際によくある“止まる/動かない”原因とその対処法を、現場の視点から整理し、さらに「それでもうまくいかない…」ときの、解決の方法についてもお伝えします。
Power Automate Desktopが止まる主な原因【実務視点で解説】
ネットワークやPC環境の不安定さ
- VPN経由やセキュリティソフトが影響して、クラウド連携がうまくいかない
- ログイン状態が切れていて、実行中に認証エラーになる
対処法:
定期的にサインイン状態や環境変数の確認を。サービスアカウントの構成も見直しを。
処理速度と待機設定のミス
PADは人間よりも速く処理します。アプリケーションの表示が完了していない状態で動こうとすると、止まります。
対処法:
- アクション間に「待機」や「UI要素が表示されるまで待機」を追加
- 処理対象がロードされてから動くようにする
条件分岐のロジック不備
「変数が空なのに次の処理に進む」「条件が逆に判定されてる」など、
分岐条件の書き方ひとつで、全体の流れが止まってしまいます。
対処法:
- 条件分岐ブロック内の内容を明示的に記述
- デバッグ時に“変数の中身”を確認する
ファイル処理の“罠”
たとえば──
- ファイル名が動的で、取得できない
- 処理中のファイルが開いていて止まる
- 指定フォルダが存在していない
対処法:
- ファイルが存在するか確認する処理を事前に追加
- エラー時に「ログを残して処理を継続」できるようにする
実は“業務そのもの”が自動化に向いていない
ルールが明確でなかったり、例外が多すぎる場合、PADに任せるには無理があります。
よくあるケース:止まったPADをどう直したか?
実際、こんな業務でトラブルが起こりがちです。
- PDFを部門ごとに保存・振り分ける作業が、途中で止まる
- 日報データの集計をしていたが、読み込み失敗でエラーになる
- 書類のコピーを自動化しようとして、印刷設定で止まる
私たちの支援では、こうしたフローを「業務の流れから設計し直す」ところからサポートします。
- フロー図を使って、処理の前後関係を整理
- 入力/出力の条件を明文化
- トラブルが起きても“止まらない”ロジックを構築
「止まる」は、あなたのせいじゃない。
Power Automate Desktopが止まるとき、
それはあなたのスキル不足ではありません。
“自分で自分の業務を自動化する”ということ自体が、そもそも非常に高度なことなのです。
だからこそ、業務フロー全体の設計と、道具の使い方の両方を見られるプロと一緒に考えることで、
「自分の業務がちゃんと動く自動化」に変えることができます。
今まさに止まっているなら、相談してください。
私たちは、Power Automate Desktopの“技術サポート”ではなく、
“あなたの業務全体”をどう設計すれば、止まらず動くか? を一緒に考えるパートナーです。
30分の無料相談で、実際のフローを画面共有しながら確認・改善の方針をご提案します。
まとめ|動かないPADを、“進化のきっかけ”に
うまく動かない。何度も止まる。
でも、それは「自動化が失敗した」んじゃありません。
むしろ、“業務の仕組みを見直すチャンス”が来たということ。
あなたの時間と、あなたの力を、ほんとうに大切な仕事に戻すために。
その一歩を、ここから始めましょう。